佐倉市では、西志津スポーツ等多目的広場について、1年間の利用実態調査を実施した上で、市民アンケート等を参考に今後の方針を検討するとしています。
私たちは、市民一人ひとりが適切な判断を行うためには、現在の利用状況だけではなく、「なぜこの土地が購入され」「どのような目的で整備され」「現在に至ったのか」という経緯を知ることが重要であると考えています。
このページでは、市議会議事録や市の公式資料などに基づき、その歩みを時系列で紹介しています。
項目 内容 根拠
土地購入時期 平成12年(2000年)3月 議事録
購入面積 24,979.88㎡(現在約25,000㎡)議事録
購入先 当時の都市基盤整備公団 議事録
土地代金 総額約31億円 決算資料
(スポーツ等多目的施設用地約16.7億円
+消防署用地約2.0億円等の債務負担)
物件の購入等に係わるもの (平成12年度 バランスシート 行政コスト計算書 )
(単位:千円)
期間 支出予定額
スポーツ等多目的施設用地取得事業 11~21 1,674,562
(仮)西志津消防署用地取得事業 11~21 196,222
議事録や当時の予算では、この土地は単なる公園ではなく、
スポーツ等多目的施設用地
地域イベント用地
防災機能を持つ用地
(仮称)西志津消防署予定地
として取得されています。
つまり、「消防署を建てるためだけに購入した土地ではない」ことが分ります。
平成12年度以降の債務負担行為を見ると
スポーツ等多目的施設用地取得事業:約16億7,456万
仮称・西志津消防署用地取得事業 :約 1億9,622万
が計上されています。
当時の計画は概ね
スポーツ施設
地域イベント広場
災害時の活用
消防署建設予定地
という複数目的でした。
西志津スポーツ等多目的広場(約27,979㎡)
消防署用地(7% ⇒ 1,958㎡)は、駐車場の面積以下の大きさです。
市議会では、購入目的に消防署予定地が含まれていたことから「広場は消防用地だった」と誤解されている節があります。
しかし実際には消防署予定地は敷地全体の約7%程度であり、
残る約93%はスポーツ・イベント・防災等の多目的利用を前提とした用地でありました。
消防署建設予定地が含まれていた.
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消防署は建設されなかった
↓
多目的広場として利用
↓
20年以上利用
令和3年2月佐倉市議会定例会では、この広場に関して市長自身が「~、このラジオ体操を通じて、地域の皆さんの健康増進や地域の絆を大切にした取組も、長年にわたり継続していることは、とてもすばらしいことだと感じているところでございます。今後とも感染症の予防対策を実践しながら、新型コロナウイルスに負けない健康な体づくりに励んでいただきたいと思います」と発言されています。
↓
市議会で「暫定利用」という表現が使われるようになった.。では「なぜ暫定なのか」を市議会答弁から引用します。
・ 令和8年6月16日・一般質問(2日目)での魅力推進部長・答弁
「当用地はスポーツ大会の開催や消防署の建設候補地など、全市民あるいは広範な地域における様々な用途での活用を主な目的として、平成12年に土地整備公団、現在のURL都市機構から約31億円で購入したもの。取得当初はサッカーなどの大会を行う施設として、またグランドゴルフなどの軽スポーツができるよう整理していく目的でございましたが、地域から子供や高齢者の方々にも安心して使えるようにして欲しいみたいな意見もあり、昨今の財政状況等も踏まえ、より慎重な検討が必要と判断し、その後正式な整備が行われず、暫定的に多目的に利用してきたものでございます」
暫定利用?
消防署整備がされていないので広場は暫定利用中 という説明は、消防用地分の 7%部分のみが暫定利用中との理解が正しいと考えられます。
その後正式な整備(サッカー場などの使途を決めた整備)を行わなかったのは、当初の「多目的利用」という目的に見合っていたからであり、それを根拠に暫定利用と称するのは疑問があります。
この広場は、平成13年に市教育委員会管理の元、寄贈の桜苗木の植栽完了。この広場を市民の交流の場、学びの場、ゆとりの場として市民の会を発足。
整備計画:市教育委員会の府議事項として、防災機能を有するスポーツ複合施設とし、多目的利用を図り日常生活圏の地域施設とされた。軽スポーツや地域の祭り・各種イベント開催が出来る場として、駐車場も完備された。
2001年以降、ボランティア団体「西志津スポーツ広場の会」として、広場の整備を行うと共に、各種イベントを主催、協賛を行っている。
西志津スポーツ広場の会・活動記録
2001.01 西志津スポーツ等広場地域協議会(西志津スポーツ広場の会)発足
2003.07 朝のラジオ体操開始。
2005.02 健康づくりフォーラム・健康さくら21に参加
2005.10 佐倉市長・千葉県ラジオ体操連盟会長賞受賞
2006.05 市主催「NHK特別巡回ラジオ体操・みんなの体操会」
2006.07 佐倉市民憲章推進協議会助成事業として認定
2007.08 ラジオ体操の会、ヨガクラブ発足
2009.03 第一回西志津河津さくら祭り開催
2009.05 花壇造成作業、広場の整備
2009.08 ラジオ体操参加者累計20万人達成祝賀会開催
2010.03 第2回西志津河津さくら祭り開催
2011.02 第3回西志津河津さくら祭り開催
2011.07 佐倉市民憲章40年に「スポーツ広場の会10年の歩み」掲載
2011 ラジオ体操参加者累計50万人達成
通年 ラジオ体操、広場の整備、毎年 西志津さくら祭り開催
2019~2022・西志津夏祭り開催→コロナ禍→場所変更
2025.10 ラジオ体操参加者累計100万人達成
2026.03 第17回西志津河津さくら祭り開催(累計約1万人の来場者)
2026.08 ラジオ体操参加者100万人達成・全国表彰受賞
花壇の整備(広場の会)
広場の外周に花壇が設けられ、四季折々の草花が咲き競います。
季節毎の花の植替え、毎土曜日の早朝に花壇回りの整備が行なわれています。
広場内の整備(広場の会)
全面芝生でフラットな、お年寄りやお子様も安全な多目的広場。
雑草や芝などが脚に絡まぬように、2週間置きに芝刈り、草刈りを実施しています。
ジョギングコース(市)
広場外周に一周 500m のジョギングコースがあります。
コース維持に必要なにクッション材敷設など、必要に応じて市によって行われています。
防災井戸(市・広場の会)
非常用発電機、消毒剤投入装置を備えた 飲料可能な井戸です。
市により定期点検が行われていますが、万一の緊急対応が可能なよう広場の会にて鍵を預かり、日常管理を行っています。
防災トイレ(市)
下水管破損などインフラ停止時にも使用可能な大型汚水層を備えています。
通常は沪過循環水を使用した水洗公衆トイレとして使用、緊急時には非常用トイレ(多目的トイレ部)に切り替えて利用します。
防災井戸・防災トイレは市の予算で整備されており、防災機能を備えた広場として位置付けられ、仮設住宅建設候補地に指定されています。
ここに至るまでの議会でのやり取りが解らないと、なぜ今多目的広場の利用方法が検討されているのか、何が問題なのかが分かりにくいと思います 。
以下に、多目的広場に関する市議会での質疑応答を、時系列に記述いたします。
平成12年(2000) 土地取得
土地整備公団、現在のURL都市機構から約31億円で購入したもので、スポーツ大会の開催や消防署の建設候補地など、全市民あるいは広範な地域における様々な用途での活用を主な目的と説明。
令和3年(2021)2月・佐倉市議会定例会
西田市長が「~、このラジオ体操を通じて、地域の皆さんの健康増進や地域の絆を大切にした取組も、長年にわたり継続していることは、とてもすばらしいことだと感じているところでございます。今後とも感染症の予防対策を実践しながら、新型コロナウイルスに負けない健康な体づくりに励んでいただきたいと思います」と説明。
令和4年(2022) 利用方法に関する議論無し
令和5年(2023) 多目的広場の個別質疑が増加
令和6年(2024)2月 暫定利用中、利用方法の見直しの発言
広場の活用状況について質問、市長から「暫定的に多目的広場 として利用されているが、”暫定利用” のまま継続することが佐倉市全体の市民サービスに資するかについては判断が必要」との考えを発言した。
令和6年(2024)6月 魅力推進部より広場の利用方法を協議中との発言
平成12年以降、暫定的に利用されてきているが、暫定利用が市全体のサービスとして適切かを検討している段階。令和6年度に関係部署で協議を開始しており、今年度も引き続き議論を行っている。
令和7年(2015)12月 一部売却を含む検討が議会で明確化
2025年12月1日の市議会で、市執行部部長部長より、多目的広場の一部売却も含めて市有財産有効利用推進会議で広く利用方法を検討するとの発言。
令和8年(2016)3月 公開を求める請願否決
情報の公開を求める請願が市議会で否決 ⇒ 【令和8年3月請願書提出】を参照ください。
令和8年(2026)6月 広場の利用方法に関する発言
市議会で、西志津スポーツ等多目的広場の利用方法について、「今後1年間の利用実態調査・全市アンケート・情報公開という行政主導の手続きを行う」と明言されました。
市民アンケートは重要な手続きですが、その結果がより適切なものとなるためには、現在の利用状況だけではなく、この広場がどのような経緯で整備され、これまでどのような役割を果たしてきたのかを、市民全体が共有した上で判断できる環境が望まれます。
本ページは、その判断材料として、設立目的、「暫定利用」と呼ばれるようになった経緯、20年以上にわたり市が防災・スポーツ・地域交流の場として整備・維持してきた事実を、公式資料に基づいて情報を整理し、**市民が経緯を理解したうえで判断できる「事実資料集」** として提供することを目的として掲載しています。
この多目的広場に関する市議会での発言状況を、市議会議事録より抜粋して掲載しています。一読ください。
これからも、事実に基づいて新しい情報を掲載していきますので、宜しくご判断ください。